イスラエルで出産
実際にイスラエルで出産された方の体験レポート!
テルアビブ近郊にお住まいのM・Kさんは、現在1歳半の日本・イスラエルミックスの男の子のママ。
西洋的な価値観が普通のイスラエルで、日本の育児の良いところを取り入れた自然派育児を実践されています。
出産について、イスラエルの先輩ママさん達に聞いてみると、日本で出産した方は「次回も日本で」とおっしゃるし、
イスラエルで出産された方は「次回もイスラエルで」と、答える方が多いように感じます。
そして、イスラエルで出産した私は、「次回、住んでいる場所で」と、答えるかなと思います。
もし、次回の出産が日本なら、私の望むような自然分娩が出来る助産院を探すだろうと思うし、
イスラエルでの出産は、大病院でも色々希望を聞いてくれて、かなり満足度が高かったからです。
かなり忘れてしまっている部分も有りますので、「こうゆう人もいたんだ」くらいのイメージで読んでいただければ幸いです。
イスラエルでの出産について、妊娠検診及び出産に至るまでの日本との違いを、私が知っている限り、思い出せる限りで挙げてみます。
(日本での出産については、私の場合、本を読んでの知識でしかないので、間違ってたらごめんなさい。)
@ 妊娠中の検査項目は、日本より多い。
A 料金は、妊娠初期から健康保険が適用される為ほぼ無料に近いが、健康保険証を持っていないと、日本より高くつく。
B 大病院でも分娩時の希望をかなえてもらえる確立が高い。
C ドクターもナースも、ほぼ皆、英語を話せる。
D 産後2~3日で退院する。
E 妊娠検診する病院では通常、出産を扱っていない。
私の場合は、
@ については、検査項目が多いことで、より安心できました。
A については、私が結婚・妊娠した頃に法律改正が有り、分娩前ギリギリまで健康保険に加入できませんでした。
でも、日本の国民健康保険にも加入していたので、出産一時金を頂く事が出来たし、我が子の為と思えば、支払い許容範囲では有りました。
でも、分娩を保険無しでイスラエルですると、料金的にかなり跳ね上がりそうな気がします。
B については、出産前に自分の希望に合う病院を探すために見学する人が多いです。
私も3件見学して、絞り込みました。出産当日に、分娩する病院を決める事も可能なので、一般的には分娩予約の必要はありません。
イスラエルでは「夫の立会い出産で無痛分娩」が主流のようでしたが、私は希望通り「自然分娩」で、「浣腸・剃毛・会陰切開なし」、
分娩台の上だったけれど、「仰向けじゃ無くてうつぶせ状態でクッションを抱えてのお産」だったりとか、
「陣痛もシャワー浴びながら逃して、温まるクリームを塗りながらマッサージ」してもらって、挙句の果てに、胎盤まで試食させてもらいました。
「胎盤を食べたい」など前例の無い希望や、分娩姿勢の希望も、出来うる限りの努力をしていただきました。
(ちなみに、胎盤は、レバ刺しみたいで、私はタッパと箸と塩を持参して食べましたが、美味しかったです^^)
C について、ヘブライ語が出来ない私でも周りの会話を理解できて、かなり安心出来ました。
でも、日本の病院で英語のみで会話してもらう事はほぼ不可能だと思うので、外国人には嬉しい環境だと思います。
D については、産前はかなり不安に思っていましたが、実際には産後の入院生活は私にとって余り居心地の良い物ではありませんでした。
(当然ですが)食事も和食ではないし、同室の人もすぐ入れ替わり、周りも騒がしかったり、1ヶ月くらい床上げしない事を勧められる日本と違って、
歩いたり動くように勧められる西洋文化の病院生活では、逆に落ち着かなくて、早く退院したくて週末にかけての入院だった為延長も出来たのですが、逆に早めに退院できるようにお願いしてしまった私です。
入院が短いのは、夫やお手伝いしてくれる周りは大変かもしれませんが、家で落ち着いて育児が出来、良かったと思いました。実際に、夫には産後1週間の休暇を取ってもらい、かなり協力してもらいましたが。
産後1年半近くたった今、ざっと思い出せることはこのくらいです。抜けている部分も多々有ると思いますが、次回もイスラエルでの出産でもいいかなあと思えるほど、楽しく満足のいくものでした。
|